Marvelous Spatuletail
オナガラケットハチドリ
Loddigesia mirabilis
 
このみごとなハチドリの名の由来となったオスの風変わりな尾羽は、たった2枚ずつ、2組の羽でできている。中央のひと組はほっそりしてまっすぐだが、外側のひと組ははるかに長く、糸のように細く、外側に大きくカーブした先端が紫色の丸い「ラケット」になっている。この飾り羽はオスが求愛飛行で派手に飛び回ると、からだのまわりでひらひらと舞い踊る。メスはもっと尾羽が短く飾り気がなく、オスのような青紫色の冠羽や、のどの輝く緑斑ももたない。オスはレック(求愛場)に集まってディスプレイを行い、メスを誘う。ペルー北部だけに生息している種で、生息数は1,500羽を下回る。オスの成鳥はひときわ稀 少で、地元の猟師による捕獲が減少の一因となっている。現在はポマコチャの村に近いこの鳥の生息域約40ヘクタールが自然保護区として確保され、この鳥が餌台にくるのを観察できる。
未確認の生息地調査とともに、密猟の取り締まりが大きな課題となっている。
 
分類
ミドリフタオハチドリ亜科
 
分布
ペルー北部、ウトクバンバの谷
生息環境
標高2,100~2,900mの林縁、
厚く繁った低木林
 
大きさ
全長10~15cm、体重5g
 
保全状況
絶滅危惧(EN)
 
美しいハチドリ図鑑
グラフィック社
より

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