White-bellied Woodstar
シロハラチビハチドリ
Chaetocercus mulsant
ウッドスターと呼ばれるハリオハチドリなどと同じく、小柄ながらがっちりした体格のハチドリ。やや不規則な切れ込みの入った尾羽と、針のようにまっすぐのくちばしをもつ。オスは背側が輝く濃い緑色で、赤みの強い紫色ののどと白い腹をもち、脇腹は緑色。メスはややにぶい色で、淡い黄褐色ののどをもつ。ふだんは単独で行動し、地上から樹冠まであらゆる高さで採餌し、蛾のようにホバリングする。特に花の多い茂みには小さな集団が集まることもあり、飛びながら昆虫を捕食する。なわばりはもたず、飛び方はスピードが遅く昆虫に似ているため、他の好戦的なハチドリから目をつけられることも少ない。やや珍しい種とされるが、見落とされていることも多い。その数はおおむね安定していると見られるが、分布は分断化されているので、孤立した小個体群がおびやかされている可能性はある。
分類
ハチドリ亜科
分布
コロンビアからエクアドル、ペルー、
ボリビア中部にかけての、
中央アンデス山脈および東アンデス山脈
生息環境
標高1,500~2,800mの湿潤な林縁、
牧草地、耕作地
大きさ
全長8.5cm、体重4g
保全状況
低懸念 (LC)
美しいハチドリ図鑑
グラフィック社
より