White-bellied Hummingbird
ユキハラエメラルドハチドリ
Amazilia chionogaster
まっすぐなくちばしをもった小柄なハチドリで、背側は明るい緑色、腹側は白く、のどの両側と脇腹に緑色の斑点がある。北方の亜種chionogasterは腹側の色が純白で、一方hy-poleucaはクリーム色がかっている。全体にミズベハチドリ属とよく似た姿をしており、最近までミズベハチドリ属に分類されていた。嗜好は幅広く、森林階層のあらゆる高さにあるさまざまな花を訪ね、昆虫もたくさん捕食する。巣はやわらかく、分厚く仕立てたカップ形で、大きな灌木か小さな樹の中につくる。2卵を14~15日間抱卵し、かえったヒナはメスが巣の中で単独で養い、19~22日後に巣立つが、その後も数日間は世話を続ける。生息域の南端では、繁殖期後に個体群の分散が見られる。生息数やその増減傾向はわかっていない。
分類
ハチドリ亜科
分布
亜種chionogaster:
ペルー北部と中部
hypoleuca:ペルー南東部からボリビア、
アルゼンチン北西部にかけて
生息環境
標高450~2,800mの林縁、
二次植物群落、農園、低木地、
セラード(半乾燥性のサバンナ)、
庭園など、主として乾燥していながら
植生のよく成育した幅広い環境
大きさ
全長9~12cm、体重4.5~5.5g
保全状況
低懸念(LC)
美しいハチドリ図鑑
グラフィック社
より