Violet-headed Hummingbird
スミレガシラハチドリ
Klais guimeti
小型でくちばしの短いハチドリで、小さくとがった冠羽をもつ。オスもメスも輝く濃い緑
色で、光沢のある青紫色の冠羽をもち、その先は角度がついてわずかにとがっている。オスはのどが青く、メスは腹が白っぽい。基亜種guimeti、冠羽が青いmerrittii、オスもメスも腹側が白っぽいpallidiventrisの3亜種がいる。さまざまな樹を訪ねるが小さい花を好み、好みの花が咲く季節に合わせて、年間
を通じて移動する。オスはなわばり意識を発揮することもあるが、自分より大きなハチドリがいない場合だけで、オスもメスも川のまわりで昆虫を探し空中で捕食する。オスは繁殖期にはレック(求愛場)に集まる。小さいながら丈夫なカップ形の巢を、多くは川の上の垂れ下がった枝にかける。生息域は広く、いくつかの保護区にもあらわれており、すぐに生存がおびやかされることはないが、数は減少傾向にあり、分布はやや分断化されている。
分類
ハチドリ亜科
分布
亜種guimeti:
ベネズエラ北部と西部からコロンビア東部、
エクアドル、ペルー北東部にかけて
merrittii :
ホンジュラス東部からパナマ東部にかけて
pallidiventris :
ペルー東部とボリビア中西部
生息環境
標高0~1,900mの高木のある湿潤な森林、
農園、日陰のある庭園
大きさ
全長7.5~8.5cm、体重2.5~3g
保全状況
低懸念(LC)
美しいハチドリ図鑑
グラフィック社
より