Many-spotted Hummingbird
ウロコハチドリ
Taphrospilus hypostictus
大型ながらほっそりしたハチドリで、細長い、わずかに下向きに湾曲したくちばしをもつ。オスとメスはよく似ており、翼は暗色、その他の背側は光沢のある緑色。腹側は白っぽく、はっきりした緑色の斑点がびっしりと散る。メスはやや斑点が少ない。厚く繁った植生の中の、低い階層で採餌し、トケイソウ、インガ、パリコウレアなどさまざまな種類の花を訪れる。昆虫を探すのはもっと開けた場所で川の上が多い。とまった場所から飛び出して空中で虫を捕え戻ってくる。しっかりした巣材で大ぶりな巣をつくり、樹の幹の地面すれすれの高さにかける。孵化までは14~15日、巣立ちまではさらに20~22日かかる。生息域での森林破壊が進んでいるが、まだほとんどの場所でよく見られる。生息数の状況についてはさらなる調査が必要。
分類
ハチドリ亜科
分布
エクアドル東部とペルー
東部の東アンデスから、
ボリビア中部から南東部を経て
アルゼンチン北西部
生息環境」
標高400~1,000mの、
二次林を含む急峻な
森林の奥および林縁
大きさ
全長10.5~11.5cm、
体重6.5~7g
保全状況
低懸念(LC)
美しいハチドリ図鑑
グラフィック社
より