Black-throated Mango
ムナグロマンゴーハチドリ
Anthracothorax nigricollis
マンゴーハチドリの中で最も広い生息域をも
ち、中央アメリカと南アメリカの広範囲にわ
たって見られる。成鳥のオスは腹に深い玉虫
色光沢があり、あごから腹まで正中線に沿っ
てビロードのような黒い筋が入っている。成
鳥のメスと幼鳥は他の大陸系マンゴーハチド
リとよく似ており、鮮やかな羽色の腹を縦断
する黒く太い筋をもち、外側の尾羽には赤紫、
黒っぽい青、白の帯が入っている。メスは露
出した水平な枝の上に、地衣類で覆われた巣
をつくる。19世紀の鳥類学者ジョン・ジェー
ムズ・オーデュボンが、フロリダのキー・ウェ
ストでアマチュアのナチュラリスト、ベン
ジャミン・B・ストローベル博士が採取した
とされる標本をもとに、ムナグロマンゴーハ
チドリの絵を描いている。
分類
マルオハチドリ亜科
分布
亜種nigricollis:
パナマ中部・東部、コロンビア、
エクアドル北東部・西部、
ペルー東部、ボリビア北部、
ベネズエラ、ギアナ地方、
ブラジル、トリニダードトバゴ、
ウルグアイ北部、
パラグアイ東部、
アルゼンチンの北東のはずれ
iridescens :
コロンビア南西部、
エクアドル南西部、
ペルー北西部
生息環境
標高0~1,750mの林縁、
空き地、農地
大きさ
全長10~12cm、
体重5.5~7g
保全状況
低懸念 (LC)
美しいハチドリ図鑑
グラフィック社
より